旧_極める実践英語

英語に関するお話や日常に起きたことについて綴ります。

英語学習 -3- 辞書の選び方。紙の辞書と電子辞書、どちらがよい?

モバイル機器やインターネットの普及により、便利な時代になりました。
当ブログの目指す方向性、即ち英単語の意味や使い方を理解し、実践に活かす、という観点で、どのツールが妥当でしょうか。

①翻訳アプリ 
②電子辞書
③紙の辞書

《ヒコの見解》
①翻訳アプリ
論外です。代表的なものは画像で外国語(英語に限らない)を取り込んで瞬時に和訳するものです。逆に日本語を外国語に瞬時に変換することも可能です。いずれのケースでも意味不明な文章に変換されがちで、参考程度にしか利用できません。まだまだ改良の余地があります。将来的にはAIの発達等で互いが互いの自国語だけを利用して意思疎通できる時代、翻訳・通訳という概念のない時代が来るかもしれませんが。

②電子辞書

個人的に使用経験のあるcasioのEX-wordシリーズを基にコメント。
☆メリット☆(機種によりけり)
・マーカーを引く機能で、2回目以降の学習効率が上がる。自分がどの意味を知らないのか。逆に覚えれば消せばいい。
・読み上げ機能で、正しい発音を習得。単語や例文(+イントネーション)が脳に目と耳からインプットされることで記憶に残りやすい。
・ 類義語・反意語は画面上選択すればすぐに画面遷移。
・英英辞典や和英辞典、国語辞典も収録されているため深い理解に繋がる。英英辞典を参照して英作文で用語の選択、いわゆるワーディングを正しくできる。和訳で国語辞典を使うことで日本語も洗練される。
NHKのラジオ基礎英語、ラジオ英会話講座、入門ビジネス英語、実践ビジネス英語やTVプログラム一式が入ったものもある。
・小・中・高校生用や社会人向け、専門職向け等さまざまなニーズに応えるコンテンツを機種別に備える。
・医療英語や時事英語系の辞典があれば、ビジネスレベルでも活用できる。「怪我を病気の英語力」は海外で怪我や病気になった時にきっと役立つはずです。
・手軽で持ち運びに便利。海外旅行や語学留学、海外赴任で活用できる。
・(受験用)Z会の高校生向き通信添削を利用する場合、最適と思われる英和辞書(研究社の新英和中辞典)が見当たらない。(英和大辞典があるので多少役に立ちますが。)一方、英英辞典で著名なロングマンを収容されているのは評価できます。

 ★デメリット★
・それなりに大きな文字で書かれているため情報量が多い単語の場合、画面遷移の時間ログが生じる。
・文字情報だけの場合、紙の辞書に比べて記憶が定着しやすいかどうか疑問。
・(リスク?)紙媒体に比べて、目と耳によくない。電車や騒がしい場所でイヤホンで聞く場合、音量を上げがちで難聴になるリスクがある。

③紙の辞書 個人的には研究社の英和中辞典と小学館プログレッシブ和英中辞典がおすすめです。
英和辞典系では、ジーニアス英和辞典も人気ですが、経験上、研究社の英和中辞典がかなり役立ちました。なお、中学生までなら研究社のライトハウス英和辞典がおすすめです。
・発音記号ごとに発声方法が記載している(ものもある)。
・get  take make have といった基本動詞の使い方を読み込むことでマスターできる。
・一度調べた単語にマーカーを引いておけば、再度調べることになった時に(また同じ単語を調べてしまった)と深く反省できる。意味を覚えていなくても、辞書のどの辺に記載されている単語(例えばその単語は左下にあったはず)だったとページをめくりながら記憶喚起することで知識の定着を図りやすい。
・側面が手垢により黒く染まっていくので「勉強した」感が判り、モチベーションが維持できる。
・目に優しい。

◎結論
電子辞書がいいのか、紙の辞書がいいのか、永遠のテーマです。
電子辞書は確かに便利です。しかし、英文読解や英作文といった読み書き系の単語の習得、という観点からは、紙の辞書のほうが私は記憶に定着しやすいと考えます。個人差もありますが、色々ページをめくって苦労する分、記憶に定着し易いと感じます。
再度同じ単語を調べる際に意味や使い方を覚えているかいないか、求道的な、自分との闘いと捉えて頑張れます。自分が選んだ世界で1冊の辞書と向き合うことで英単語を「体得」していくイメージです。
電子辞書は手軽過ぎるのと機械相手ですから無味乾燥です。「軽いノリ」で答えが容易に得られるため記憶として定着し辛い気がします。

一方、TOEICその他のリスニング試験、実際の英会話という観点からは、英会話発音機能もあり、声に出して使う実践的な観点からは電子辞書に軍配が上がります。