旧_極める実践英語

英語に関するお話や日常に起きたことについて綴ります。

他人の物と混同するトラブル

若かりし頃、職場の付き合いで雀荘に行きました。当時、ごく普通の紺色のスーツを着ており、お店の用意したポールハンガーに上着を掛けて…帰路、何か上着の肩幅が大きいなぁと違和感を覚えつつ。あ、やはりこれ同じ色のだけど、他人のスーツだ!と。

翌日、上司(社長)に笑い話として告げると真顔で、相手がヤ●ザだったらどうする!?すぐにキンツバなり菓子折り持って雀荘に行け、と。

確かに雀荘は色んな方が集まります。私の場合はトラブルに遭わずにすみましたが。そうした揉め事はどこか他人事のような認識でした。
でも、相手が性根(タチ)の悪い人で、混同した物を返したところ、「内ポケットに入れてた1000万円の時計が無くなった、どうしてくれる?」と詰め寄ってきた場合、皆さんならどうします?困りますね。

仕事柄、こうしたトラブルを扱うことが多いのですが、こうした契約関係にない当事者の場合、まずは相手方(因縁つける人)に、その損害を立証してください、となります(不法行為による損害賠償責任の場合)。示談交渉の始まりです。なかなか言えませんが。いつどこで誰が買って(購入履歴の提出)、普段から身に着けていたのか、なぜポケットに入れたのか合理的な理由、過失相殺の主張、損害賠償は時価で補償するため、取得から被害に遭うまでの期間にわたり、減価償却させて頂きます等。

火災保険や自動車保険に「個人賠償責任補償」というオプションサービスがあり、このサービスに加入していれば(大抵は示談交渉が付いているので)保険会社が代わりに示談代行してくれます。上記のような悪辣な輩相手だと保険会社は弁護士を立てて対応するかもしれませんね。

タクシーで降車時に「携帯等の忘れ物はありませんか?」と訊かれることがあります。(最近はあまり訊かれなくなりました。)

都市伝説かもしれませんが、TVでも紹介されたお話です。車内に携帯電話が2つ忘れ物。誠実に対応したが、タクシー会社がはめられて高額の賠償金を支払う羽目に。

http://xn--o9j0bk5542aytpfi5dlij.biz/takusi_otosimono

それ以来、業界で確認するようになったとか。

 

ホテルのクローク係の人は大変ですね。コートはもちろん、鞄など預かるわけですから。貴重品は預けずにお客様個人で管理してください、といった注意喚起しているのはトラブル回避のためでしょうね。